超音波分散機の概要とその使用用途
超音波分散機(ホモジナイザー)とは、分子の大きさがそれぞれで異なる別々の物質同士を均一に混じり合わせるために、超音波を利用して超音波分散を行う専門の機械のことを指します。
普通、ふたつの物資でそれぞれ分子の大きさが異なっている場合、それらが均一に混じり合うことはありません。
その一例として、水と油があります。
水と油というこの二つの物質は、それらで分子の大きさが異なるため、互いに反発し合って混じり合おうとしません。
しかし、超音波で分子を細かく砕くことで、分子の大きさが異なる物質同士でも、むらなく混ぜることが可能になります。
その結果、普通に混ぜるより品質が向上し物質が安定、均一になります。
これが超音波分散です。
この超音波分散機は、医学や工業などあらゆる分野で利用されています。
例えば、インクや接着剤や医薬品などです。
インクは複数の顔料を混ぜ合わせてつくられるため、それらが均一に混ざっていないと色にむらがでてしまう可能性があります。
そのため、より美しく発色させるためにこれが利用されています。
接着剤なども同様で、色々な物体を強固に接着するためには、様々な種類の物質を混ぜ合わせる必要があります。
もしそれらが均一に混じり合っていなかった場合、そこから分離しやすくなってしまうので、物体同士がうまく接着しないという問題が発生してしまいます。
そのため、接着剤のようなものにも超音波分散機は利用されています。